世界基準のヒプノセラピー資格講座、クリアライト・ヒプノセラピースクール

CLEAR LIGHT Hypnotherapy
NGH米国催眠士協会とABH米国催眠療法協会のマスタートレーナーが教える、ヒプノセラピー資格講座です。 NGH米国催眠士協会とABH米国催眠療法協会のマスタートレーナーが教える、ヒプノセラピー資格講座です。

クリアライト・ヒプノセラピースクール公式ブログ

ヒプノセラピーでアンガーマネジメント

2019年3月3日

マスタートレーナー今本忠彦この記事の執筆責任者:クリアライトヒプノセラピースクール代表:今本忠彦世界最大級の会員数と最も長い歴史を誇る米国のヒプノセラピストのプロ団体、NGH米国催眠士協会(National Guild of Hypnotists)のマスタートレーナーとして活動中。2009年より現在まで、800名を超えるプロのヒプノセラピストの養成実績を誇る。執筆書に、『世界基準のヒプノセラピー入門(河出書房新社)』がある。

ヒプノセラピーでアンガーマネジメント

 

怒りをヒプノセラピーで克服する

こんにちは。クリアライトの今本です。

今回は、怒りについてお話をしましょう。そもそも、怒り、とは何なのでしょう?

怒りに関してはいろんな定義があるのかもしれませんが、チベットに伝わる仏教では、怒りは”煩悩(ぼんのう)”と呼ばれており、「物や人の悪い性質を誇張し、それを望ましくないと考え、それを傷つけたいと願う歪んだ精神的要因」と定義しています。

わたしも実は、若い頃から、とても怒りっぽい性格をしています。(最近は少しマシになったような気がしますが(苦笑))そして、怒りを抑えられず、これまでにも、いろんな失敗を繰り返してきました。

しかし、一つ確実に言えるのは、何かに怒った数日後に「よしよし、よく怒ったぞ!」と心の底から思えたことは一度もありませんでした。つまり、「怒り」とは、後になって、必ず後悔しなければならない不快な感情です。

怒りが身体に与える影響

怒りとヒプノセラピーと病気

しかし、例えば、電車の中でお年寄りに席を譲った時や、人に対して親切に振る舞えた時は、後になって、後悔することはないでしょう。

良いことをしたのだから、その行為に対する”照れ”はあっても、後になって、不快な感覚になることはありません。しかし怒りの場合は、自分だけでなく他者をも不快にさせる感情です。

自律神経研究の第一人者である順天堂大学の小林弘幸教授によると、いくつになっても元気で、病気と無縁な人と、病気を引き寄せてしまう人の思考や感情のパターンは大きく異なっており、『病に好かれる人 病に嫌われる人』という書籍の中で、病に好かれる人がとらわれやすい感情が“怒り”だと言っています。

 

怒りの対処法

ヒプノセラピーで怒りに対処して健康になる

では、どうすれば怒りとうまく付き合えるのでしょうか?

世の中にはいろんな方法がありますが、例えば、キリスト教では、「許す」ということが推奨されています。

私の経験上、人からされたことを恨み続けるよりは、許したほうが、確かにこころは平安になります。

また、仏教では、カルマという考え方があって、人にされたことは、実は、過去世のどこかで、あなた自身が原因を作ったことが返ってきているだけという考え方があります。つまり、因果を刈り取っているのです。

これらの方法は、とても宗教的な実践方法なのですが、すぐに実践しようとすると、かなりハードルが高くなるかもしれません。

私が使っているヒプノセラピーのセッションでは、誰かに対しての怒りを緩和する方法として、「知覚ポジション」というテクニックを使っています。その中でも特に、「エンプティチェア」というテクニックを使っています。

そして、その後に潜在意識に暗示を与えます。

そうすることで、効果的に怒りに対処できるようになるのですが、具体的な方法は以下になります。

 

ヒプノセラピーで怒りに対処する具体的な方法

怒りを緩和するヒプノセラピーの方法

■催眠状態に誘導します。

■椅子に座っているイメージに入ります。

■目の前に対面している空の椅子があるとイメージしてもらいます。

■対面している椅子に、怒りの原因となっている人をイメージさせます。

■何に対して怒っているのか、怒りの原因となっている人のイメージに対して、その内容を正直に言わせます。

■意識が相手の中に入ると暗示します。そして、相手になったつもりで、言われたことに反論させます。

■また本人の中に意識を戻して、相手が行ったことに対して返答します。

■自分と相手の中への移動を、何度か繰り返しならが、会話をさせます。

■お互いの接点が見えてくれば、セラピストは二人のやりとりをまとめます。

■最後は、このワークから何が学べたのか、クライアントの潜在意識からの答えを引き出します。

■一度催眠から目覚めさせます。

■再度、催眠に誘導して、怒りに対してうまく対処できるよう、適切な暗示を与えます。

■自己催眠のやり方を教えます。

いかがでしょう。

ざっと手順を記載すればこんな感じです。

最後に、特に私が気に使っている暗示があるのですが、それを紹介させていただきます。

 

→イライラさせてくれる人は私にとっての宝物だ。なぜなら、このような人がいるからこそ、私は忍耐力を鍛えることができる。

忍耐力を養うことで私の心はどんどん強くなっていく。そして、私の心はどんどん美しくなっていく。

私のことをよく言ってくれる人は、私の気分をよくしてくれるが、そこからは何も学ぶことはない。

なぜなら、彼らは私のプライドだけを増幅させ、私は天狗になるだろう。自分本位な傲慢な人間になっていくだろう。

よって、私をイライラさせる人に会った時は、素晴らしい機会に恵まれたと思って感謝するようにしよう。

そうすることで、私は人間的にも成長し、忍耐力は強くなり、人としてどんどん成長していける。

この素晴らしい機会に感謝しよう。

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