世界基準のヒプノセラピー資格講座、クリアライト・ヒプノセラピースクール

CLEAR LIGHT Hypnotherapy
NGH米国催眠士協会とABH米国催眠療法協会のマスタートレーナーが教える、ヒプノセラピー資格講座です。 NGH米国催眠士協会とABH米国催眠療法協会のマスタートレーナーが教える、ヒプノセラピー資格講座です。

クリアライト・ヒプノセラピースクール公式ブログ

退行催眠と記憶

2013年2月27日

マスタートレーナー今本忠彦この記事の執筆責任者:クリアライトヒプノセラピースクール代表:今本忠彦世界最大級の会員数と最も長い歴史を誇る米国のヒプノセラピストのプロ団体、NGH米国催眠士協会(National Guild of Hypnotists)のマスタートレーナーとして活動中。2009年より現在まで、800名を超えるプロのヒプノセラピストの養成実績を誇る。執筆書に、『世界基準のヒプノセラピー入門(河出書房新社)』がある。

クリアライトの今本です。

今日は、退行催眠、

特に、今生の幼いころに戻る、”年齢退行”や、

お母さんのおなかの中にもどる、

”胎児期退行”

によって体験する、

記憶!?

について説明をさせていただきます。

というのは、

ヒプノセラピストをやっていると、

『わたしはきっと両親に虐待されていました。その証拠をつかむために、催眠にかけて、退行してください。』

なんて人がいるんですね。

つまり、今の自分のあまりよろしくない状況を。

親のせいにして納得しようとしているのです。

しかし、

結論から言うと、

退行催眠ってのは、

正しい記憶が出てくることもあるだろうし、

そうでない場合もあるということを

理解しなければなりません。

つまり、記憶ってのは、

あやふやなものであるということです。

ですから、

退行催眠は、

正確な記憶を堀り起こす目的でやっているのではない。

ということです。

もっと言うと、

人は、簡単に、ありもしなかった記憶を作り上げることができるので、

使い方によっては、危険であるということです。

ここのところについては、

話せば長くなるので、

詳しく勉強したい方は、

是非、

『抑圧された記憶の神話(E・F・ロフタス著』

をじっくり読んでいただきたいのですが、

簡単に説明すると、

セラピストが、

クライアントに対して、

『あなたは幼いころに、絶対に虐待されてたはずよ!!!』

なんてことを執拗にやってしまうと、

本当に、ありもしなかった偽の記憶を作りだすというものです。

では、年齢退行をセッションとして行う時に、

何を注意すべきかということですが、

なんでもかんでも両親のせいであるという前提をもって、

その犯人をさがしにいくようなセッションはやらないということです。

そして、

年齢退行はあくまでも、

クライアントのゴールの達成を阻害している、

例えば、

怒り、悲しみ、恐怖、傷心、罪悪感、あるいは、

自分にかけている制限という、

無意識の中にしつこくインプットされている、

否定的なエネルギーを弱める目的のために使用すべきだということです。

何度も言うように、

出てくる記憶は、

本当の記憶かもしれませんし、

あるいは、そうでないのかもしれません。

よって、このテクニックを使う場合は、

クライアントには、あらかじめ

『出てくる記憶は本当の記憶の場合もあるし、そうでない場合もある』

と言うことを、しっかり説明するのが望ましいと思います。

そして、セラピストとして、

最も重要なことは、

無意識に眠っているイメージを体験させた後に、

そこから、何を学ばせるかということです。

そして、この学びは、必ず、肯定的な学びにするということです。

これはどういうことかと言うと、

『俺の母親は昔、俺にこんなことをしたから、ゆるされない』

『俺の今の不幸は彼女のせいだ』

なんていう、自分の人生に責任のもてないようなことを学ばせるのではなく、

『どうして、あなたの母親は、そのようないやな役割を担って、あなたの前にでてきたのか?』

ということですね。

ここをしっかり学んでいただき、

インナーチャイルドを癒さないことには、

かえって、否定的な要素が強化されることになる訳です。

ですから、慎重におこなうべきですし、

難しい訳です。

例えば、同じ退行テクニックでも、

NLPで使われる、

タイムライン・セラピーTMなんかは、

いちいち、記憶の内容は

確認しないわけです。

そんなことはせずに、

肯定的な学びだけを学んでもらえるテクニックなんですね。

詳細な記憶に関しては、

NLPマスターのタッド・ジェームス博士に言わせると、

もう、そんなことを体験させるのは、時間の無駄って感覚ですけど。。。。。

肯定的な学びを学ばせて、

明るい未来に向かわせて、

過去、現在、未来からなるタイムラインを

肯定的に再評価させるという

すばらしいテクニックなのですが、

よって、退行催眠のエキスパートを目指す人は、

是非、

タイムライン・セラピーTMも合わせてマスターしていただきたいと思います。

(これに関しては、近いうちに、NLPのプラクティショナー資格を持っている方を対象に、トレーニングを開催しようと思っています。)

ということで、

長くなりましたが、

今日このブログを通して、

わたしが何を言いたかったのか、というと、

強調しておきたいことは、

退行催眠と一言でいっても、

その背景にある考え方や

テクニックによっては、

薬にもなりえるし、

毒にもなりえるということです。

しかし、

しっかりした理論、そして、テクニック、そして、

エコロジーという概念をもって、

このテクニックを身につけてしまうと、

クライアントを明るい未来に向かわせる

とてもパワフルな、癒しのツールになるということです。

ですから、一言で『年齢退行教えます!!!』

といっても、教えているトレーナーの主観や考え方が、

大きく反映されますからね。

ですから、

しっかり見極めて学んでいただきたいと思います。

はい、ということで、

クリアライトでは、10日間のプロコースの中の

3日間、じっくり時間をとって、

年齢退行をレクチャーしています。

このトレーニングに興味のある方は、

是非、↓をクリックしてください。

10日間のプロコースのサイトにいく!!!

それでは、今日はこの辺で。

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