ヒプノセラピーでアンガーマネジメント
こんにちは。クリアライトの今本です。
今回は「怒り」についてお話ししましょう。そもそも怒りとは何なのでしょうか?
チベット仏教では怒りは「煩悩」と呼ばれ、
「物や人の悪い性質を誇張し、それを望ましくないと考え、それを傷つけたいと願う歪んだ精神的要因」
と定義されています。
私自身も若い頃から怒りっぽい性格で、怒りを抑えられず失敗を繰り返してきました。しかし一度として、「あの時よく怒ったぞ!」と後から誇らしく思えたことはありません。怒りとは、後になって必ず後悔を残す、不快な感情なのです。
怒りが身体に与える影響
例えば電車でお年寄りに席を譲ったとき、人に親切にできたとき、後悔することはまずありません。しかし怒りの場合、自分だけでなく相手にも不快な影響を与えます。
順天堂大学の小林弘幸教授によると、病気になりやすい人の感情パターンには共通点があり、その一つが「怒り」だと言われています。
怒りの対処法
世の中にはさまざまなアプローチがあります。キリスト教では「許す」ことが推奨され、仏教では「カルマ」という考え方があり、相手からされたことは自らが過去にまいた種が返ってきているだけ、と捉えます。
これらは効果的ですが、宗教色が強いため、すぐに実践するにはハードルが高い人もいるでしょう。
そこで、私のヒプノセラピーでは「知覚ポジション」や「エンプティチェア」という技法を用いて怒りを緩和します。そして最後に潜在意識に暗示を与えることで、より深い変化を促します。
ヒプノセラピーで怒りに対処する具体的な方法
- 催眠状態に誘導する
- 椅子に座っている自分をイメージする
- 目の前に空の椅子があるとイメージする
- その椅子に怒りの相手をイメージして座らせる
- 相手のイメージに向かって、怒っている内容を言葉にする
- 「意識が相手の中に入る」と暗示し、相手になりきって反論させる
- 意識を自分に戻し、再度返答する
- 自分と相手のイメージを行き来し、対話を繰り返す
- 共通点・誤解・学べるポイントが見えればセラピストが要約する
- このワークからの「学び」を潜在意識から引き出す
- 一度催眠から目覚めさせる
- 再度催眠に入り、適切な暗示を与える
- 自己催眠の方法を指導する
以上が大まかな流れです。
私がよく使う暗示
最後に、怒りの感情とうまく付き合うための暗示をご紹介します。
イライラさせてくれる人は私にとっての宝物だ。なぜなら、このような人がいるからこそ、私は忍耐力を鍛えることができる。
忍耐力を養うことで私の心はどんどん強くなり、美しくなっていく。
私のことを褒めてくれる人は気分を良くしてくれるが、そこから学べるものは少ない。彼らは私のプライドを増幅させ、私は傲慢になってしまうだろう。
よって、私をイライラさせる人に会った時は、「素晴らしい機会に恵まれた」と感謝するようにしよう。
そうすることで私は成長し、人として強く、優しくなっていける。
この素晴らしい機会に感謝しよう。
クリアライトが提供しているヒプノセラピー講座
目的やレベルに合わせて選べる3つの講座を開講しています。どの講座も実践中心で、確かな技術を身につけられるカリキュラムです。















