世界基準のヒプノセラピー資格講座、クリアライト・ヒプノセラピースクール

クリアライトのヒプノセラピー資格講座
NGH米国催眠士協会とABH米国催眠療法協会のマスタートレーナーが教える、ヒプノセラピー資格講座です。 NGH米国催眠士協会とABH米国催眠療法協会のマスタートレーナーが教える、ヒプノセラピー資格講座です。
マスタートレーナー今本忠彦

この記事の執筆責任者: クリアライトヒプノセラピースクール代表:今本忠彦 世界最大級の会員数と最も長い歴史を誇る米国のヒプノセラピストのプロ団体、 NGH米国催眠士協会 (National Guild of Hypnotists) のマスタートレーナーとして活動中。前世療法に関しては、前世療法の世界的権威、 ブライアン・ワイス博士 のプロフェッショナル講座を卒業。2009年より現在まで、800名を超えるプロのヒプノセラピストの養成実績を誇る。 執筆書に、『 世界基準のヒプノセラピー入門(河出書房新社)』がある。

前世療法とブライアン・ワイス博士

こんにちは、クリアライトの今本です。

私自身、ニューヨークにて、ワイス博士から前世療法を学んだのが2008年なのですが、それから現在に至るまで、前世療法に関しては、かなりの数のセッション経験を積んできました。

そして、セッション経験を積めば積むほど、この手法の奥の深さに魅了されていくのを感じます。

では今回は、前世療法とブライアン・ワイス博士についてお話をしたいと思います。

ワイス博士と前世療法

前世療法とブライアン・ワイス博士を世界的に有名にしたのは、ワイス博士によって書かれた『前世療法』という本が世界的なベストセラーになったことからでしょう。

この本の中に、キャサリンという、不安感、恐怖感、強迫観念、うつ病、そして悪夢に悩んでいた患者が登場します。

そして、ワイス博士が、どのような経緯で「前世療法」という手法を発見するに至り、キャサリンに対して前世療法を行うことで、彼女の症状がどのようによくなっていくのかが、詳細に記載されています。

ブライアン・ワイス博士とは

ブライアン・ワイス(Brian Weiss)博士は、アメリカの精神科医です。

彼は、コロンビア大学をファイ・ベータ・カッパクラブという会員として卒業されました。ファイ・ベータ・カッパクラブとは、成績優秀な学生と卒業生のみで組織されたクラブであり、このことからも、彼の優秀さをよく理解することができます。

コロンビア大学卒業後は、エール大学大学院医学部で医学博士号を取得します。そして、同大学院精神医学科で専門医学実習を修めた後、いくつかの有名な医科大学で教え、フロリダ州マイアミ・ビーチにあるシナイ山医療センターの精神科部長に就任します。

前世療法と出会う前のワイス博士は、コチコチの左脳人間で、超心理学のような「非科学的」な分野は馬鹿にしていましたし、過去世や輪廻転生については何も知りませんでしたし、知りたいとも思っていなかったそうです。

しかし、シナイ山医療センターでキャサリンと出会い、そして前世療法を発見することで、彼の精神療法の見方は大きく変わり始めます。

(ブライアン・L・ワイス『前世療法2 米国精神科医が挑んだ、時を越えたいやし』より引用)

前世療法とは

前世療法とは、ヒプノセラピー(催眠療法)のテクニックの中の一つです。

日本では、前世療法=ヒプノセラピー、と思われている方がたくさんいらっしゃるようですが、前世療法=ヒプノセラピーなのではなく、「ヒプノセラピーの中の一つのテクニック」として前世療法があります。

クライアントを深い催眠状態に誘導し、「問題に関わる前世に戻りなさい」と潜在意識に命令することで、深層意識にある前世の記憶、またはイメージを引き出して、癒しやヒーリングを与えるテクニックです。

前世療法の性質について

この手法には、大きく分けて二つの側面があります。

一つは、「前世の存在が確認できる」という期待から来る、スピリチュアル的な側面です。

前世療法を通して体験できる前世イメージの信憑性について、私は過去に、ブライアン・ワイス博士に直接、「前世療法を通して出てくる前世イメージは、本当に前世のものなのですか?」と質問したことがあります。

そして、この質問に対する博士の回答は、「もしあなたが100回前世療法を体験した場合、80%以上の確率で本当に存在した前世の記憶が出てくる」というものでした。

つまりワイス博士は、前世療法を通して出てくる前世イメージは、本当に存在した前世から来ているものであると確信しています。

そして、前世療法のもう一つの側面として、深層意識にある「反復強迫観念」を解放することができる、心理療法としての側面があります。

反復強迫観念とはフロイトの造語であり、過去に起こった苦痛を伴う感情的な体験を、繰り返し再現しようという抑えようのない衝動のことをいいます。

ワイス博士によると、前世で体験したトラウマは、顕在意識では意識できない反復強迫観念として潜在意識に保存されたままであるが、前世療法を通してこれらを解放し、そのときの感情と学んだことを統合することで効果が期待できる、とフロイトの理論を紹介しています。

また、前世療法によって導出される記憶は、カール・ユングの普遍的元型とも、ある意味では似ていると言っています。

しかし同時に、前世療法によって導出されるイメージは、ただの元型やシンボル的なものではなく、過去世から現在まで続いている人間の実際の体験の記憶の一部だとも言い切っています。

(ブライアン・L・ワイス『前世療法2 米国精神科医が挑んだ、時を越えたいやし』より引用)

前世療法の実際のセッション

私が実際のセッションで前世療法を使うのは、例えば日常生活の中で何か問題を抱えているクライアント様がいて、その問題の原因が「前世にあるのでは?」と思っておられる場合、そしてクライアントが「この手法を試してみたい!」と思われている場合に、この手法を使用しています。

そして、この手法を使えば、ほとんどの場合において、クライアントの潜在意識の深くに抑圧されているネガティブな感情を解放することができ、こころの状態を癒すことができます。

前世療法の流れ

前世療法がどのような流れで進んでいくのかを説明しましょう。

まずは、カウンセリングをします。何が問題なのか、そしてクライアントはどういう理由で前世療法を受けようとしているのかを、しっかり調査します。特に、前世療法を受けた後に、どのような結果を期待しているのかを聞きます。

次に、催眠状態に入るための事前説明をします。というのは、一般的に「催眠に入る」ことに対して、過度に期待されている方がいますし、反対に、過度な恐怖心を抱く方もいます。

よってセッションの前に、「催眠とは何なのか」「催眠に入ればどういうことが起こるのか」について、しっかり説明します。こういうプロセスを通して、クライアントには100%安心してセッションを受けることができるように誘導していきます。

そして催眠に誘導して、クライアントの潜在意識に「その問題の原因となっている前世の記憶に戻ってください!」と命令します。すると、クライアントの潜在意識は、その記憶らしきものを出してきます。

前世イメージの出方には個人差がありますが、しっかりイメージを引き出すことができるよう、しっかりしたテクニックを身につけなければなりませんし、観察力を鍛えなければなりませんし、忍耐強くなければなりません。

通常は、足元から確認をしていきます。「どんなものを履いていますか?」「裸足ですか?」など。それがうまくいけば、次に「どんなものを着ていますか?」など、身に着けているものについて確認をしていきます。

それがわかれば、「男ですか?女ですか?」といった性別に関するもの、次に年齢を聞き、そして「野外ですか?室内ですか?」といった、周りの状況を聞いていきます。

前世を体験するパターンには、大きく分けて二つのタイプがあります。

一つは「物語形式」というもの。これは一つの人生について、物語を語るように語られるパターンです。例えば、着地時には16歳、次のシーンが30歳、次が50歳、そして60歳、そして死ぬ場面など、一つの人生の内容を物語のように語ります。

もう一つのパターンは「主要場面想起」というもの。このパターンでは、いきなりトラウマに関連する主要な場面を想起します。

最後に、YouTubeにワイス博士が団体を前世に退行させている映像がありましたので、ここに紹介させていただきます。

前世療法のセッションを受けることに興味がある場合はこちらをクリックしてください。

クリアライトが提供しているヒプノセラピー講座

目的やレベルに合わせて選べる3つの講座を開講しています。どの講座も実践中心で、確かな技術を身につけられるカリキュラムです。

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