ヒプノセラピーと瞑想の違いについて
こんにちは。クリアライトの今本です。
今回は、多くの方からいただく質問である「ヒプノセラピーと瞑想はどう違うのですか?」に、シンプルにお答えしたいと思います。
ヒプノセラピーは“催眠トランス”という深いリラックス状態を利用します。瞑想もまた、深い安らぎを伴う状態を作るため、両者は似ていると感じる方が多いようです。しかし、両者には大きな違いがあります。
ヒプノセラピーと瞑想の違いは「意識の集中の対象」
どちらもリラックスした状態で行いますが、意識の集中が向かう先がまったく異なります。
ヒプノセラピーの集中の対象
ヒプノセラピーでは、セラピストがクライアントの潜在意識に、望ましい未来やゴールに向かわせる暗示を与えます。
例としては以下のようなものがあります。
・もっと自信が持てるようになる暗示
・将来の目標を達成するイメージ
・幼少期の記憶を思い出す年齢退行
・前世のイメージにアクセスする前世療法
つまり、ヒプノセラピーではゴール、記憶、イメージそのものが意識の集中の対象になります。
潜在意識に暗示を繰り返し与えることで、それが信念として心に定着し、行動が自然と変化していきます。
瞑想の集中の対象
一方、瞑想では、心の中に現れた肯定的な状態に意識を集中させます。特にチベット密教などの伝統的な瞑想では次のような対象を使います。
・感謝や慈悲などの良い心の状態
・光やマントラの静かなイメージ
・宇宙との一体感、呼吸の流れ
瞑想は、興奮や欲望に向かっていくのではなく、静寂・平和・安定へと向かう訓練です。
心が平静になれば、私たちは不安や心配から自由になり、より深い幸福感を経験します。
繰り返し定着させることが重要
ヒプノセラピーの暗示は、繰り返し与えることで信念を作ります。瞑想もまた、良い心の状態に長く留まることで心に深く馴染ませます。
どちらも「心に新しい状態を定着させるトレーニング」であり、心の筋トレと言えます。
続けていくうちに、最初は30秒しか集中できなかったものが、1分、3分、10分、30分…と長く留まれるようになります。
瞑想では世俗的な願望に集中しない理由
ヒプノセラピーでは、成功イメージなど世俗的な願望に集中することがあります。しかし、瞑想ではそうした興奮を伴う対象には集中しません。
成功への期待が強すぎると心が興奮し、静かな心の状態から離れてしまうからです。
そのため瞑想では、マントラや光のイメージ、慈悲心など、心を静める対象を使います。
まとめ
ヒプノセラピー
・ゴールやイメージに集中する
・暗示によって行動や感情を変化させる
・未来志向・目標達成・心理的課題の改善に使う
瞑想
・静かな心の状態に集中する
・心の平和や安定を育てる
・執着を弱め、穏やかな幸福を育てる
共通しているのは、どちらも「繰り返して心に馴染ませる」ことが大切だという点です。日々の小さな積み重ねが、やがて大きな変化を生みます。
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