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前世療法とは

2022年2月11日

前世療法

前世療法とはヒプノセラピーの一つのテクニックです。年齢退行(退行催眠)では、ネガティブな感情やネガティブな思い込みを解放する目的で、クライアントの0歳から5歳ぐらいまでの記憶やイメージにアクセスしますが、前世療法は、生まれる前に前世があったことを前提として退行し、現在の問題に関連するネガティブな感情や思い込みを解放したり、ヒーリングを起すテクニックです。

 

前世療法の効果

「前世療法」を使うと、こころの深い領域に根深くプログラムされている否定的な感情(怒り、悲しみ、恐怖、傷心、罪悪感)、あるいは、「わたしは~できない」といった、否定的な信念や決断を効果的に解放することができます。

例えば、パニック障害で電車に乗れないクライアントの「恐怖心」や、対人恐怖症の「恐怖心」などを、前世療法を使うことで効果的に解放することができます。

また、人間関係におけるトラブルも、その相手と関わりのある前世体験することで、よい関係を築く機会を提供することができます。

前世療法は、前世の存在を確認する目的で行われる場合と、心理療法として使用する場合があり、心理療法として使用する場合は、必ずしも前世の存在を証明するために行われるものではありません。

前世療法とブライアン・ワイス博士

「前世療法」は、1988年に、精神科の医師、ブライアン・ワイス(Brian Weiss)によって執筆され出版された「Many Lives Many Masters(たくさんの人生、たくさんのマスター)」によって、多くの人に知られることになりました。

日本では、翻訳家の山川 紘矢・山川 亜希子夫妻によって、「前世療法」という邦題で出版されたことから、「前世療法」という名称で知られています。しかし、英語圏では、「過去世退行(Past Life Regression)」という呼ばれ方が一般的です。

この本では、ワイス博士の患者で、恐怖症を抱えていた”キャサリン”が、前世療法を通して症状が改善されていく様子が記載されています。

マイアミのシナイ山医療センターで精神科部長をしていたワイス博士は、キャサリンの恐怖症を治療するため年齢退行を用いていました。しかし、思うような効果が得られません。

なす術がなかったワイス博士は、ある日、催眠中のキャサリンに「その問題の原因になったところに戻りなさい」と漠然と命令をしました。

すると、キャサリンは古代エジプト時代の記憶を語ります。

前世の記憶に懐疑的であったワイス博士でしたが、キャサリンが何度か前世を体験すると、驚くことに、症状が緩和していくのです。

また、このセッション中に、キャサリンを通してワイス博士に語りかけてきた、”マスター”と言う存在についても書かれています。

(写真は上は2008年ニューヨークで開催された前世療法のプロフェッショナル・トレーニングにて。クリライト代表の今本と、ブライアン・ワイス博士。下はワイス・インスティチュートの前世療法プロフェッショナルトレーニング修了証)

スピリチュアル的な側面から見た前世療法

前世療法をスピリチュアルな側面から見ると、「前世療法」を受けることで出てくる記憶、または、イメージが、本当に前世の記憶なのか?あるいは、そうではないのか?に焦点を当てることができます。

これに関してはいろんな議論があります。

例えば、「前世を記憶する子供たち(日本教文社)」の著者で有名な、イアン・スティーヴンソンは、「前世療法の中で語られる“前世の記憶”の圧倒的多数が想像の産物である。」と言っています。

一方、「前世療法」の執筆者である精神科のブライアン・ワイス博士は、「80%は本当の記憶から来ているもの」と言っています。

ブライアン・ワイス博士の見解に関しては、彼の著書である「前世療法2―米国精神科医が挑んだ、時を越えたいやし〈2〉』ブライアン・L. ワイス, PHP研究所」の中で、以下のように言っていることを確認することができます。

「過去世退行中の記憶では、おそらく80パーセントは実際の記憶、10パーセントがシンボルや比喩、残りの10パーセントがゆがみや偽り。」

また、私自身、2008年にニューヨークで開催された”前世療法プロフェッショナル講座”の時に、博士に対して直接このことを質問したことがあるのですが、同じ答えを得ています。

つまり、ワイス博士は、前世療法を通して出てくる前世イメージのほとんどが、本当の記憶に基づいていると言っているのです。

◆夢の中で体験する前世の記憶

「前世療法2」では、ワイス博士が、夢について独自に調査した内容に関する記載があります。それによると、わたしたちは毎日夢を見ますが、その中の70パーセントは何らかのシンボルや比喩ですが、何と、”15パーセンは実際の記憶”と言っています。

つまり、前世療法を受けなくても、わたしたちは、15%の割合で、夢の中で前世の記憶を再現させている!

と言っている訳です。

これは驚きですよね。

◆本当の前世記憶という可能性

ブライアン・ワイス博士は、前世療法と言う手法によって出てくるイメージはの約80%は本当の前世の記憶に起因するものだと言っています。

しかし同時に、かなりの「歪み」のある記憶だともいっています。歪みについて、ワイス博士は以下のように述べています。

「例えば、ある人を子供時代まで退行させて、幼稚園のことを思い出すよう指示すれば、当時の先生の名前や自分の服装や壁に貼ってあった地図、友達のこと、教室のみどり色の壁紙などを思い出すかもしれない。

そして、そのあとでいろいろ調べてみると、幼稚園の壁紙は本当は黄色だったこと、緑色の壁紙は小学校一年生の時のことだとわかった。しかし、だからといって、その記憶は間違ったソースから来ている記憶とは言えない。

同じように、過去世の記憶は一種の歴史小説といった性格をもっており、お話はファンタジーや創作、ゆがみ等が一杯あるかもしれないが、その核心は しっかりした正確な記憶であり、それらの記憶はみんな役に立つもの。なぜかというと、真実はその中にあるからであり、これと同じ現象は夢の中でも、今生での過去への退行の場合にも起こることである。」

前世療法2―米国精神科医が挑んだ、時を越えたいやし〈2〉』ブライアン・L. ワイス, PHP研究所より引用

つまり、前世療法を通して体験した物語の時代背景や物語に矛盾があったとしても、その核心は前世の記憶から来ているといっている訳です。

◆前世記憶と阿頼耶識

前世療法によって、もし本当に「前世の記憶」が掘り起こせるのなら、それは、どのようなメカニズムなのでしょうか。

大乗仏教の瑜伽行派独自の概念には、人の心の根本には通常は意識されることのない意識があると説かれています。

フロイト心理学でいう、「意識」が前五識であり、これは、視覚的意識、聴覚的意識、嗅覚的意識、味覚的意識、体感覚的意識の5つのことを言います。

そして、「無意識」に相当するのが、末那識であり、阿頼耶識(アラヤシキ)です。

末那識は私たちの自我を形成している意識であるのですが、最も深いところにあるのが阿頼耶識であり、阿頼耶識から、全ての末那識と前五識が形成されます。

つまり、阿頼耶識こそが、全ての意識の根源となっている領域です。

阿頼耶識には私たちの前世の記憶が全て保管されており、今世の死後も来世に引き継がれるとされています。

よって、スピリチュアルな側面から考えると、前世療法を使って深い瞑想状態に誘導することで、これらの記憶を引き出すことは可能だと考えることができます。

◆スピリチュアル的な側面から見た「前世療法」のまとめ

前世療法をスピリチュアルな側面で見たときの結論として、前世記憶に関しては、さまざまな批判はあるのですが、ブライアン・ワイス博士は、この手法によって出てくるイメージは、かなりの歪みはあるものの、約80%は本当に前世の記憶に起因するものだと言っています。

もちろん、この意見に批判する人もいますが、結局は、「前世の記憶だ」ということも証明できませんし、反対に、「前世の記憶ではない」ということも証明できません。

よって、前世療法に興味のある方にとっては、一度、体験してみてから、個人個人がそれをどう捉えるのか?

ということが大切なのでしょう。

◆心理療法としての前世療法

次に、前世療法が持つ、心理療法としての側面についてお話をしましょう。

前世療法が、なぜ、無意識レベルの否定的な感情やネガティブな信念を効果的に解放することができるのでしょうか?

◆前世療法とフロイト心理学

前世療法でトラウマを思い出すことで、なぜ、ネガティブな感情や制限を解放することができるのかという理論的な根拠は、フロイトが唱えた、「反復強迫観念」に基づくものです。

ブライアン・ワイス博士は、「前世療法2」で反復強迫観念について以下のように記載しています。

「反復強迫観念とはフロイトの造語ですが、過去の苦痛を伴う感情的な体験を繰り返して再現しようという、抑えようのない衝動のことをいいます。英国の精神分析医であるアーネスト・ジョーンズは「精神分析に関する論文」(1938年)の中で、この反復強迫観念を次のように定義しました。

”それを行っても快楽が得られるかどうかはまったく関係なく、以前の体験や状況を繰り返してしまう盲目的な衝動”

つまり、その行動がどんなに有害で破滅的であっても、その人はそれを繰り返さずにいられないように見えます。意志の力もこの衝動をコントロールすることは出来ません。

例えば、ある青年の例では、彼は露出症という形の反復強迫観念に駆られていて、特に自動車の中でマスターベーションをして特定の女性に性器を見せるという衝動がありました。この様な行為は危険で自滅的な行為です。

この青年は女性を激怒させ、そのために何度も逮捕されました。それにもかかわらず、この衝動はどうしても止まりません。

フロイトはその原因となった最初のトラウマ(精神的外傷)を意識化し、解放し(このプロセスを精神科医は浄化作用と呼ぶ)、そのときの感情と学んだことを統合すると、非常に効果があることを発見しました。

そこで、年齢退行を行い、彼を子供時代にさかのぼらせて、この行動の原因を調べてみました。

すると彼がまだ幼かった頃、母親との間で性的な事件があったことがわかったのです。

つまり、どういうことかというと、私たちの無意識には、普段意識化されていない前世記憶があって、その記憶が「反復強迫観念」という抑えようのない衝動を作っているかもしれないので、それを意識化して、解放して、感情と学んだことを統合すると効果があると言っているわけです。

しかし、前世療法を心理療法として捉える場合、反復強迫観念に関しては理解できるが、「前世記憶がある」という前提自体が、非科学的だということになるでしょう。そこで登場するのが、ユング心理学です。

◆前世療法とユング心理学

ブライアン・ワイス博士は、前世療法2(PHP研究所)のP31で、ユング心理学について以下のように記載しています。

「過去世療法によってくみ出される記憶は、カール・ユングのいわゆる普遍的元型とある意味では似ています。しかし、退行催眠による過去世の記憶は元型やシンボル的なものではなく、過去世から現在まで続いている人間の実際の体験の記憶の一部です。過去世退行療法は、フロイト流の感情の浄化による癒しと、ユングの特徴である癒しへの参加とシンボルの持つ意味の解明と言う手法をミックスしたものと言えるでしょう。」

つまり、どこまでも前世療法によって出てくるイメージは、実際の記憶と言っているわけです。

ちなみに、ユング心理学にはアクティブ・イマジネーションと言って、トラウマの原因となっている深層エネルギーを、自由連想を用いて解放するテクニックがあります。

フロイトの心理学では、潜在化された”記憶”を意識化して、そこにある感情を解放し、その時の感情と学んだことを統合すると効果があるとされていますが、アクティブ・イマジネーションの場合は、必ずしも”実際の記憶”を意識化する必要はなく、”自由連想”を通して、普遍的元型やシンボル的なものを組み上げることで、感情の解放ができるそうです。

つまり、前世療法をアクティブ・イマジネーションテクニックとして捉えると、セッションを通して出てくる「前世イメージ」は、普遍的元型やシンボルから生まれるメタファー(暗喩)であり、それが本当の記憶であっても、そうでなくても、どちらでも良いのです。

大切なのはメタファーとしての「前世イメージ」であり、そのイメージを顕在意識に引き上げて、学びを統合するだけでも、セラピーとしての効果が見込めるのだという理論になります。

◆前世療法のまとめ

前世療法は心理療法の一つのテクニックであり、特にこのテクニックをカール・ユングの手法である「アクティブ・イマジネーション」として捉えると、必ずしも、出てくる前世イメージの信憑性を問わなくても構いません。

もちろん、それらは、本当の前世の記憶なのかもしれませんし、前世の記憶ではないのかもしれませんが、この議論はいつまでたっても平行線をたどります。なぜなら、どちらも科学的に証明することはできないからです。

よって、前世療法を通して出てくる記憶の信憑性に関しては、一度体験してみて、個人個人がどう捉えるのか?が最も重要なことではないかと思います。

また、心理療法として捉える場合も、どれほどの効果を出すことができるのか?と言う事が大切になってくるのでしょう。

◆前世療法の手法

前世療法の手法は以下になります。

  1. 催眠に誘導する。
  2. 無意識に対して、「問題の原因になっている前世に戻れ」と命令する。
  3. 無意識から現れてくる前世イメージを引き上げて体験させる。
  4. 体験した前世イメージから学びを引き上げる。

簡単に説明するとこのような順番になりますが、実際はラポールを取るスキル、イメージを引き上げるときの言葉づかい、など、高度なこまかいテクニックが必要とされます。

とくに無意識の中にあるイメージは、視覚情報、聴覚情報、体感覚情報、嗅覚、味覚といった五感から構成されているので、これを上手く引き上げる言葉のテクニックが必要となります。

よって、前世療法をしっかりマスターするためには、やはり、しっかりしたスクールで、しっかりした理論とテクニックを学ぶことが必要です。

 

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