世界基準のヒプノセラピー資格講座、クリアライト・ヒプノセラピースクール

CLEAR LIGHT Hypnotherapy
NGH米国催眠士協会とABH米国催眠療法協会のマスタートレーナーが教える、ヒプノセラピー資格講座です。 NGH米国催眠士協会とABH米国催眠療法協会のマスタートレーナーが教える、ヒプノセラピー資格講座です。

クリアライト・ヒプノセラピースクール公式ブログ

ヒプノセラピーの効果について

2022年2月13日

マスタートレーナー今本忠彦この記事の執筆責任者クリアライトヒプノセラピースクール代表:今本忠彦世界最大級の会員数と最も長い歴史を誇る米国のヒプノセラピストのプロ団体、NGH米国催眠士協会(National Guild of Hypnotists)のマスタートレーナーとして活動中。2009年より現在まで、800名を超えるプロのヒプノセラピストの養成実績を誇る。執筆書に、『世界基準のヒプノセラピー入門(河出書房新社)』がある。

ヒプノセラピーの効果について

このサイトでは、ヒプノセラピーにはどのような効果があるのか?について説明していきたいと思います。

ヒプノセラピーの3つの効果

◆リラックスによるストレスからの解放効果

ヒプノセラピーには様々なテクニックがありますが、共通して必要なのは、クライアントを催眠状態に導くことです。この催眠誘導により、クライアントはトランス状態(深いリラックス状態)を経験します。この結果、ヒプノセラピーの最初の大きな利点として、リラックス効果が得られます。さらに、このリラックス状態によってストレスから解放され、心身の健康が促進されるという効果もあります。

◆暗示から得られる効果

ヒプノセラピーでは、催眠トランスという特別な状態を利用します。この状態では人は暗示に対してより敏感になります。ヒプノセラピーの「暗示」とは、無意識に働きかける言葉のことです。催眠トランス中に肯定的な言葉を使うことで、クライアントは肯定的な行動をしやすくなり、心の状態もより肯定的に変化します。この方法は、人の心をポジティブな方向に導くのに効果的です。

◆ネガティブなエネルギーが解放される効果

ヒプノセラピーには「年齢退行」や「前世療法」といった方法があります。これらのテクニックを使って、無意識の深いレベルに抑え込まれたネガティブな感情を扱います。こうした感情には怒り、悲しみ、恐怖、傷心、罪悪感などがあります。さらに、これらの感情が生み出す「ネガティブな信念」も解放することができます。このプロセスを通じて、心の状態が改善され、肯定的な行動を促す効果が期待できます。

この3つの効果をさらに詳しく解説します。

リラックスによるストレスからの解放効果

催眠状態になると、人の心と身体はリラックスします。これは瞑想と似ていて、瞑想では目を閉じ、呼吸に集中しながら心を内側に向けていきます。

催眠でも同様のプロセスが進行しますが、催眠の場合はセラピストの指示に従って進めます。

リラックスすると、交感神経から副交感神経への切り替えが起こり、脳波もベータ波からアルファ波、シータ波、デルタ波へと変化します。これにより、心身は非常にリラックスした状態になります。

現代社会では、多くの人がリラックスする時間を持てずにストレスが蓄積されているため、心身にさまざまな不調が生じがちです。催眠によって軽いトランス状態を体験することで、以下のような効果が得られます:

筋肉の緊張が和らぎ、血流が改善される。

◆リラックスによって肩こりが緩和される。

障害が改善される可能性がある。

◆免疫力が高まる。

このように、催眠は心身のリラックスを促し、様々な健康面での効果をもたらす可能性があります。

 

暗示から得られる効果

催眠状態、つまりトランスに入ると、私たちの意識の働きが変わります。通常、私たちの意識は「顕在意識」と「クリティカル・ファカルティー」という批判的な思考を使って情報を分析します。

しかし、トランス状態ではこの批判的思考が弱まり、その結果、与えられた言葉(暗示)に対する受容性が高まります。これにより、暗示が無意識に深く根付くことが容易になります。

潜在意識は、与えられたどんな暗示も無批判に受け入れます。そのため、例えば「人前で堂々と話せない人」に「あなたは人前で堂々と話せる」という暗示をかけると、その人は実際に人前で堂々と話せるようになる可能性があります。

このように催眠は、潜在意識に働きかけることで、人の行動や心理状態を変えるのに効果的です。

ネガティブなエネルギーが解放される効果

ヒプノセラピーの年齢退行や前世療法は、無意識に抑え込まれたネガティブな感情や信念を解放するのに有効です。

ネガティブな感情には怒り、悲しみ、恐怖、傷心、罪悪感が含まれ、これらに関連する信念がネガティブなビリーフです。

ただし、すべての怒りや悲しみ、恐怖がネガティブとは限りません。

例えば、「受験に失敗するかもしれない」という恐怖は、受験勉強への動機付けになり得るため、肯定的な影響をもたらすことがあります。しかし、「結婚生活に対する恐怖」や「飛行機への恐怖」など、前向きな行動を妨げるネガティブな感情は解放する必要があります。

これらの感情は過去の体験と密接に関連していることが多いので、年齢退行や前世療法を通じて、これらの感情やビリーフを解放し、よりポジティブな心の状態へと導く効果を期待することができます。

その他の効果

ヒプノセラピーは多様な効果を持つことが知られています。

これまでに述べた3つの効果以外にも、催眠は医療分野で広く活用されています。例えば、19世紀のイギリスの医師ジェームス・エスデールは、催眠を使用して外科手術を成功させたことで有名です。彼の実践は、催眠の医療への応用可能性を示す重要な例となりました。

21世紀の現在でも、催眠は多くの医療機関で使用されています。特に、出産時の痛み軽減やストレス管理などでの利用が注目されており、良い結果をもたらしています。ヒプノセラピーの応用は、医療分野における新しい治療方法としての可能性を広げています。

実際のヒプノセラピーセッション結果から見る効果の例

これまでに、たくさんのヒプノセラピーセッションを行ってきましたが、実際にどのような効果が見られたのかを紹介しましょう。

不眠症

クライアント:
40代の女性
症状:
寝られない。5年間、睡眠導入剤がなければ睡眠に入れない日々に苦しんでいる。
ワーク:
催眠に入った後、潜在意識に対して、「これからはぐっすり眠ることができる」という暗示を与えた。
セッション回数:
1回
補助として、ぐっすり眠れるという暗示が入った30分ほどのCDを作成して、毎晩寝る前に聞くことを勧める
結果:
クライアントから、次のような感謝のメールをいただいた。
「先日はヒプノセラピーを誠にありがとうございました。……何と言うか、不思議な体験でした。私は一人ぼっちをとても怖れているようです。意外な気がいたしました。今本先生のところに伺ってから、五年間毎晩欠かさず飲んでいた入眠剤を飲まなくても眠れるようになりました。とても嬉しいです。瞑想のCDを毎晩かけ、うまく瞑想に入れるときも入れないときも両方ありますが、CDを聴いたあとはリラックスして眠りに入れるようになりました。リラックスの状態とはどんなものかを自覚できたことや、どうやってリラックスに自分を導いたらいいのかわかったことが本当によかったと思います。ご報告とお礼まで」

飛行機に乗れない。

クライアント:
40代の男性
症状:
飛行機に乗ろうとすると、恐れや不安から足がすくみ、どうしても搭乗することができない。同行者にすがって何とか搭乗しても、乗っている間じゅう、心臓が激しく脈を打ち、脂汗が出るなど、生きた心地がしない。耐えられない恐怖の時間を過ごす。
ワーク:
仮に、週1回1往復(2回搭乗)し、年104回飛行機に乗る人でも、事故にあう確率は3900年に1回。途方もなく低い確率であることと、飛行機に乗っている間は、とてもリラックスできるという暗示を与える。

イメージワークとして、飛行機に乗って、飛行機が離陸して、上空を飛行して、着陸するまでに起こりそうなことを、イメージの中であらかじめシュミレーションしてもらう。特に、飛行機が揺れてもまったく問題ないという暗示とともに、イメージの中でシュミレーションを繰り返す。

セッション回数:
1回
結果:
飛行機での旅を快適に過ごすことができるようになった。

タバコがやめられない。

クライアント:
50代の男性
症状:
何度も禁煙に挑戦するが、やめることができない。少し我慢したあと、どうしてもタバコに手を出してしまう。
ワーク:
潜在意識に対して、タバコをやめるのは簡単であり、タバコを吸うことで得ているメリットよりも、タバコを吸わない選択をしたことで得られるメリットの方が大きいことを強調した暗示を与える。

イメージワークとして、このままタバコを吸い続けた10年後と、ノンスモーカーとして生きて行く10年後をそれぞれイメージの中でシュミレーションする。そして、心から望む結果はどちらなのか、選択と決断をしてもらう。

セッション回数:
1回
結果:
それから5年間、タバコを吸っていない。

嗅覚味覚障害の改善

クライアント:
40代の女性
症状:
風邪をひいた時以降、香りと味が感じられなくなる。専門病院を受診し、嗅覚味覚障害と診断受ける。その後に様々な検査をするが機能的には問題がないということでヒプノセラピーを受ける。
ワーク:
潜在意識に対して暗示を与える。同時に、毎日できる、イメージを使ったリラクゼーション法の指導をする。
セッション回数:
1回
結果:
次の日にうどんを食べた時に、かすかに味覚が戻ってくるのが確認された。

ダイエット。

クライアント:
40代の男性
症状:
相談時の体重が75キロ。これを68キロに減量したい。
ワーク:
68キロになるモチベーションを確認。モチベーションを高めて強化できる暗示を与える。暗示と同時に、イメージの中で、68キロになった自分を演じてもらう。そして、自宅でできる自己催眠法も教える。何をいつどれぐらい食べるのかという食生活についてのアドバイスも同時に与え、毎日できる簡単なエクササイズを実践してもらった。
セッション回数:
1回
結果:
三ヵ月後に68キロを達成。

視力の回復

クライアント:
10代の男性
症状:
目が見えにくくなり、勉強やクラブ活動に支障が出る。眼科を受診するも、目の構造には異常はなし。心因性かもということでヒプノセラピーを受ける。
ワーク:
リラクゼーションによりストレスを緩和。光のイメージでヒーリングを行う。
セッション回数:
1回
結果:
セッション直後から回復を感じた。眼科にて裸眼視力を測定したところ視力の回復を確認する。

ボクサーに対するメンタルトレーニング

クライアント:
20代の男性
症状:
試合が近づくと「負けるのではないか」という不安がつのる。実際、試合のリングに上がると普段の練習どおりの動きができず、自滅のような形で負ける試合が続いている。
ワーク:
自信を持って試合に挑める暗示を与える。

年齢退行で、不必要な恐れの感情と、「自分にはできない」という制限を解放する。

試合を有利に進めているイメージと、試合に勝利したイメージを何度もシュミレーションして潜在意識にインプット。

セッション回数:
2回
結果:
試合に勝つことができた。

お金に対する罪悪感。

クライアント:
男性、会社員 30代
症状:
一定以上の収入を得るチャンスに恵まれると、そのような過分な報酬は人間の生き方として間違っているのではないかという罪悪感を覚え、素直に受け入れることができない。知らずしらずのうち、高額収入を遠ざける生き方を選んでしまう。
ワーク:
お金を持つことに対する罪悪感の原因となっている幼いころの体験に戻るよう、潜在意識に指示した。幼稚園に入る前の記憶が出てきた。親が友だちにお金を貸したのだが、裏切られたときの記憶が出てくる。お金を儲けたら、人から騙されるので、たくさんのお金を儲けることはよくないことだ、という決断をしていた。また、このクライアントのおじいさんは、事業に成功して裕福になったのだが、愛人を作ってしまい、他の家と行ったり来たりする二重生活を送っていた。幼いころに、おばあさんから、「男がお金儲けをすると、ろくなことが起こらない」という暗示を頻繁に受けていた。これらの制限は根拠がないものであり、儲けたお金を有効に活用することで、世の中の役に立っている人はたくさんいる、そして、あなたもそうすることができるという暗示をインストール。
セッション回数:
1回
結果:
年収は増え続け、儲けたお金を有効に活用することができている。

積極的な男性に対する嫌悪感。

クライアント:
女性、会社員 20代
症状:
男性から積極的にアプローチされ、出会ってすぐ親しげに声をかけられると、それだけで嫌悪感を覚える。冷静に判断すれば素敵な男性だとわかっても、拒絶感が先に立ち、出会いを実らせることができな。
ワーク:
嫌悪感の原因となっている幼い頃の体験に戻るよう潜在意識に指示。

2歳の時に、町内会の人たちが集まっている時の記憶が出てきた。そこで、ある男性が、自身の母親を口説こうとしていることに気づく。この男性に対する嫌悪感と、大人になった自分が、積極的にアプローチされるときに感じる嫌悪感がリンクしていた。そこで、幼い頃のこの経験から、積極的にアプローチしてくる人のすべてが悪いと一般化してきたようだが、積極的なアプローチをするから悪いのではなく、その人の性格や中身を見極めることができ、その上で冷静な判断が下せると暗示をする。

セッション回数:
1回
結果:
積極的な男性を見ても嫌悪感はなくなり、このようなタイプの人に対して、もっと冷静に接することができるようになった。

男性と結婚することに対する恐怖感。

クライアント:
女性、会社員 30代
症状:
長く付き合っている男性がいる。お互いに信頼し合い、愛し合っていることを確認している。クライアント自身、交際には何の不都合も感じていない。ところが、いざ結婚を意識すると途端に恐れを感じ、受け入れることができない。
ワーク:
中世の南の島に住んでいた前世のイメージが出てくる。そこで、結婚を約束していた男性がいた。しかし、島の習慣で、結婚をするためには、ある儀式をすることが必要。しかし、その儀式はとても危険を伴うものであった。結果、その男性は、儀式にトライするのだが、命を失ってしまう。その時の悲しみが、今、結婚すれば不幸になるのでは、というときに感じる悲しみと同じであることに気づく。この体験を通して、抑圧されていた悲しみのエネルギーを解放することができた。そして、同時に、結婚生活にはいろんな不確定な要素はあるが、悪くなることに集中するのではなく、何をすれば建設的な家族を築いていけるのかに集中して生きることで、幸せになれると暗示。
セッション回数:
1回
結果:
結婚に対する抵抗がなくなった。

夜が怖い。

クライアント:
女性、会社員 40代
症状:
夜になれば誰かが自分を襲い、殺されるのではないかという恐怖心にかられる。夜が近づくのが怖い。そして、夜が怖い。
ワーク:
紀元前、信仰してはいけない宗教を信仰することで迫害を受け、このような理由から、群衆から暴行を受けて亡くなった前世のイメージが出てくる。この体験の中の恐怖心と、現在の恐怖心がリンクしていた。潜在意識にこの感情は解放できると暗示。
セッション回数:
1回
結果:
以下のメールをいただく。

「おはようございます。先日お世話になりました○○です。ヒプノセラピー、ありがとうございました。どの程度症状が改善されているか様子を見ていたのでご報告が遅くなりました。

今本先生の誘導により、過去の自分を見ることが出来て良かったと思います。症状のもととなる感情を手放すことができました。

その後、一週間ほど様子を見ていますが、症状はほとんどなくなっています。また機会があれば是非よろしくお願いいたします。とても貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします」

お問い合わせ 事前説明を受けてみる